混合機(ミキサー)

混合機(ミキサー)とは

混合機(ミキサー)は、数種類の物質を機械的な作用によって混ぜ合わせ、均一な製品を作るための機械です。この機械は、粉と粉、粉と液、液と液、または食材とタレなど、多種多様な材料を混ぜ合わせるのに使用されます。混合を行うことで、成分を均一に分布させることができ、食品、薬品、化学製品など幅広い産業で重要な役割を果たしています。

混合機は攪拌機(かくはんき)と呼ばれることもあります。

混合機の種類

混合機にはいくつかの種類があります。以下に、混合機の主な種類とそれぞれの特徴をご紹介します。

容器回転型:

構造: 材料を入れた容器自体がグルグル回るタイプです。

メリット:

材料を大きく動かすため、混合時間が早い。
材料が壊れにくい。
軸受からのコンタミがない。

デメリット:

混ざり方は撹拌型に比べて大雑把。
凝集性がある場合(ダマになる)と、崩す力がない。
自動化などの連続工程の検討が難しいことがあります。
このタイプは、容器を回転させることで材料を混ぜ合わせます。

撹拌型:

構造: 容器は固定で、中で羽根が回るタイプです。

メリット:

強制的に材料を動かすため、均一に混ざります。
凝集性のある材料も剪断力(切り裂くような力)で分散できる。
投入口や排出口が動かないため、追加投入や全自動化が容易です。

デメリット:

容器回転型に比べると、時間がかかることがあります。
壊れやすい材料は壊してしまうことがあります。
材料が動かないデットスペースができる可能性があります。

複合型:

構造: 容器を動かしながら、中で羽根が回っているタイプです。

メリット:

早く均一に混ざります。
凝集性のある(ダマができる)材料も混合できます。

デメリット:

自動化などの連続工程の検討が難しいことがあります。
壊れやすい材料は壊してしまうことがあります。