遠心力の高い高速遠心分離機

遠心分離機は、様々な密度の成分を分ける目的で、物質を高速回転させる際に発生する遠心力を用いた装置です。この方法では、機械的に生成される遠心力を用いて、重力の数千倍から数万倍にもなる力を利用し、迅速かつ短時間で物質を沈降させ、分離します。

遠心分離機とは

遠心力が高いほうが遠心効果が高くなり、より精度の高い遠心分離を行うことができます。

遠心力を高めるには、回転体の半径を大きくして回転させる方法と、回転体の半径を小さくして回転数を高める方法があります。当然回転体の半径を大きくすると回転数は小さくなります。

遠心力を高めるには、回転体の半径を大きくして回転させる方法と、回転体の半径を小さくして回転数を高める方法があります。当然回転体の半径を大きくすると回転数は小さくなります。

遠心力の計算式

質点に働く遠心力 Fc= mπ2r2n2/8820(kg) 
遠心効果(重力倍数) Z= Fc/G = rw2/g = π2rn2/9000 ≒ n2r/900
Fc : 遠心力〔kg〕 G : 重力〔kg〕 m : 質点の質量〔kg〕 ω : 角速度〔rad./sec〕
r : 回転体の半径〔m〕 g : 重力加速度〔m/sec2〕 n : 回転数〔r.p.m〕 Z : 遠心効果

遠心分離の遠心効果は、n2とrの積に比例するので、遠心効果を高めるには、rよりn を大きくすることになります。つまり、回転数を上げることでより高い遠心効果が期待できます。

生産機として利用できる超高速遠心分離機

遠心力 最大4万G
超高速遠心分離機でこれまで不可能だった分離が可能に!

関西遠心分離機製作所 超高速遠心分離機

関西遠心分離機製作所のKS型超高速遠心分離機は、遠心分離機の回転筒を超高速で回転させることで最大40,000G(重力加速度)の力で遠心分離することが可能です。

分離させたい混合液の濃度が薄い、比重差が小さい、粒子が細かいといったこれまで不可能だった遠心分離にも対応できる遠心分離機です。これまで他にも同等の遠心力を持つ遠心分離機はありましたが、それらは実験用に使われるものでした。この遠心分離機は量産用として利用することが可能です。

また、固体と液体、液体と液体といった2種類の分離はもちろん、軽液、重液、固形物といった3相の分離も可能です。

KS型超高速遠心分離機